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《 ぜんりんしゃ カレント コラム 》


お月見だんご



 (2019-07-02)
 今月17日は月食。でも仙台ではほとんど見られない。次回の皆既月食は2022年11月8日だそうだ。早く来ないかな。以下 その時の予告編。

 皆既月食の日、以前は 天体望遠鏡など一式を 塾の庭にセットしておいた。 当然 満月の夜。 保護者に許しを貰って生徒が集まって来る。
一見 地味そうだが、皆既月食ともなると 数ある天体ショーの中でも トップ級。ただし 実際には天体望遠鏡など役に立たない。望遠鏡では立体的に見えないからだ。10倍以内の小さな双眼鏡が、これはもう絶対に必要だ。大きすぎても 手がぶれて使えない。

 真っ黒い夜空に眼を凝らすと、見慣れない暗い月が浮かんでいるのにびっくり。皆既月食の最中は 月に当たる光が弱くなるので、普段 平面的な円にしか見えない(それこそ盆のような)月が、立体的な「球」に見えるから不思議だ。この不気味さに慣れると、まるで 「おだんご」が手の届くところに ぽっかり浮かんでいるように見えてくる。月を見て うさぎ を見つけたり 月餅 と見なすのもなかなかだが、月食の時は おだんご が一番。おまけにピーク時には小豆(あずき)色に変わって、思わず ほおばりたくなるような「おはぎ」になる。
 《 ? 「月食」って 月を食べることなの ? 》
 駄洒落はともかく、球体が 自分が居るのと同じ空間に浮いている生(なま)の光景だ。このまま終らないでいて と思うほど「仲良し」になれる。

 ところが 前回、昔から使い慣れた旧型ではなく、新型の双眼鏡で見て驚いた。赤色が取れ おはぎのあんこが無くなっている。白いおだんごになっている。レンズがフィルター・コーティングされているからだ。昼間の風景は明瞭に見えて便利だったのに・・・・・。道具の進歩が逆効果になって残念。対物レンズが赤い色を反射している双眼鏡は要注意だ。待てよ! 「お月見だんご」は白いぞ。
 ・・・・・・・・ 2022年まで まだまだだな。


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