サイトのページ 一覧へ
「蝉林舎カレントコラム」の もくじ へ
(C) 学習塾 蝉林舎 All rights reserved.
剽窃禁止(FPRn8712546-1)
《 ぜんりんしゃ カレント コラム 》


敵ってなに?


《上は 2019年最後に出した新聞チラシの切抜き写真》

 いよいよオリンピックイヤーという時、こんな広告を出すのには勇気が要る。解説を と試みたが、それこそヒントなので 何も追加しない方が良いかもしれない。

 ただ、子供の周り(つまり大人たち)に往々広がる「単純な現実論」は、考え始める子供たちにとっては有害無益なことも多いのは指摘しておいた方が良いようだ。
 曰く 「お金と知識は多い方が良い」、「世の中は勝負第一」、「ともかく点数」・・・・。これらの、途中で思考停止した安易で便利な結論に出会うと 子供たちの思考も停止してしまう。

 現実論を持たない「理想論」も危ういが、本質論を持たない「現実論」は なお あさましく、結局は騙されまくることになるのだが 気付かれない。・・・・・・。
 「勝ち負け」がむき出しで正体を表すのは 例えば今話題のカジノだ。部活動での勝ち負けはこれよりは軽微だが、もはや子供に対しては「刷り込み」にさえなっているのではないか。それとこれとは次元が違う と話をそらしても、深層は変わらないことに気づく人も多いだろう。

 部活動からオリンピックに至るまで 特に運動での勝ち負けは、実は 感動して涙を流すほどの中身は何も持っていないのだ。だからこそ、利用され喧伝(けんでん)されているのだが・・・・。

 このチラシには続編もあるが、はたして陽の目を見るかどうか。

(次ページへ)


「蝉林舎 カレントコラム」の もくじ へ