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( ほんとの勉強 )


5、国語の授業と読書

 小手先の作文授業に目を奪われて、その実 真摯な少年文庫の一冊さえ もて余しているようでは、内面から湧き出る本当の表現力・思考力はもちろん、まともに参考書を読み進める読解力さえ身につきません。
 つまらない国語の授業3回分 (たとえばプリント3枚・150分) の時間があれば、”岩波少年文庫”一冊に 丸ごと心を奪われることができます。その方が はるかに有意義で・将来のためになり・賢くなり・思索が積み重なって国語の力がつきます。

 たとえば作文テスト。もし 友情 という題が与えられたとしたら、カギをにぎるのは 友情について考えた経験がたくさん積み重なっているかどうか。そして 「これを書くんだ」 と思う欲求が強いかどうかです。国語の授業で覚えた作文技法など 何の原動力にもなりません。(表現の)形をつくるのは(思索の)中身。内面の思いが強いほど、消しゴムで直しながら (!) どんどん書き進んで行くことになるでしょう。それこそ 勉強の極致です。

 学校の 「朝の10分間読書」 は おなぐさみとしても、真剣な読書に時を忘れて没頭するほど強力な勉強が他にないことは 多くの大人が経験しているとおりです。でも、テレビの大型画面に呑み込まれて育ってしまうと、本を読み進めることすら困難になってしまいます。言葉が携帯レベルになってしまいます。


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