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( ほんとの勉強 )


6、教育の流れ

 指導要領や入試制度が変わると 決まって教育産業から「危機感」がふりまかれ、つられて出費が増えることになりがちです。けれども小中学校の教科課程は、'81年に3割減、 '98年また3割減、その間の毎回の改定減も含めて 半分を大きく下回ったまま、実態が変わったわけではありません。「反ゆとり」に転換したと言っても、減りに減って とうとうゼロになってしまった重要な分野が ほんの目次のみ再開されたというだけのこと。言い換えれば「県内トップ高」に合格してゆく生徒でさえ、大切な「力」や「(変化の表現としての)関数」など 実質的には何も学んでいないということの方が 依然としてはるかに大きな危機なのです。昔と今の参考書類を開いて見くらべると あまりの違いに驚かされます。

 勉強は積み重ねが大切。勉強好きな子を育てるには、もっともっと中身の濃い 深い内容の復活が必要です。今の小5や小6のお題目だけの「割合」や「比例・反比例」。数式が除かれた中2の「確率」は 以前の小6内容そのまま。計算抜きの理科ごっこ。文法抜きの英語ごっこ。以前の中2の平易な「不等式」が 高3の全国学力調査に出題され、かつて中1の春 最初に勉強した「集合と整数」は、ほとんどそのままの内容で 今や高校の難解教材になっています。サイン・コサインも、放物線と放物線の交点も、加速度の計算も、仮定法過去完了も、以前は中学生の中心テーマだったとは とても信じられないほど。
 昔に戻る必要はないものの、たとえば 今 受験生を悩ます 関数や確率、相似などのほとんどの応用問題は、かつての中2の内容を勉強するだけで はるかに簡単に解けるようになります。英語の長文読解や英作文問題などは なおさらです。

 そんな学習内容から見ても、また少子化の競争率から見ても、あえて言えば (!) 今ほど合格が楽な時代はありません。けれどもその分、あとになって 内容も気力も 「何も積み重なっていない」 のに気がついて、勉強や研究を進められず 学力低下に苦しんでいる高校生や大学生がどれだけ増えたことでしょう。かつて 子供たちが喜々として勉強を受け容れていたころの 充実した学習内容と力強さ・真剣さはどこに行ってしまったのでしょうか。

 6人ゼミでは ふだん学校では学べない応用問題の詳しい授業はもちろん、意欲に応じて旧課程・旧々課程の ハイレベルで便利な内容も随時織り込んで授業を組みます。また 決められた授業予定にしばられることなく、そのつど 生徒たちに計画があれば 相談してテーマを追加しつつ 主体的な勉強方法を身につける体験を積んで行きます。そして何よりも 言葉による知性の復活をめざした 本来のゼミ式授業を進めます。


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