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( ほんとの勉強 )


15、店員さん(勉強とは 3)

 ある商品について、長年の 趣味が昂じて 店員さん並みに詳しくなるお客さんがいます。
 でも、新しい店員さんは、入社して研修を受けると たちまちのうちに 専門家になります。

 なぜ速いのでしょう。
 店員さんは 「お客さんに説明すること・教えること」 をめざして研修を受けるからです。「(お客さんの)質問に答えられる」 だけでは使い物にならないのです。もちろんその間、分かったことを自宅に持ち帰り、気がつくと実際に声を出したりして格闘し(!)、 工夫に工夫を重ねて身につけていることでしょう。

 勉強は単に 「問題に答えられるようにする」 ことではありません。「説明できるようにする」 ことです。音声言語であれ 文字言語(数式を含む)であれ、ことばで説明できるようにする活動です。分かっただけでは、答えることは出来てもすぐに忘れ去ってゆきます。でも、説明できた事柄は 自分でアレンジしたものとして定着してゆきます。説明出来てはじめて、確実に そして自信をもって 問題が解けるようになるのです

 分かっていたつもりでも、説明主体の勉強に切り替えると、それまでが いかに手抜きが多く そしてつまらなかったかに驚きます。

(詳しくは後々の章で わかりやすく解説する予定。)


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