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( ほんとの勉強 )


18、一本道は迷い道

 「答が大切なのではない。なぜそうなるのかが大切だ」 と言われます。
 そうでしょうか?
 「なぜそうなるのか」であれば、誰かに聞いても、インターネットで調べても、あるいはテレビを見てさえ どんどん分かることができます。

 通常、応用問題に出会うと まず入口を探します。そこから解き始め、節目々々で 間違わないよう正しい道を選び、ほかの道は しっかり切り捨てて 慎重に進みます(図1)。 そして正解に行き着くと、「なぜそうなるのか」 を表す見事な一本道が出来上がります(図2)。 これが 「生徒ごっこ」 。

 でも次の機会に 同じ道が待っていることはありません。問題を作る人は もっと上手(うわて)。今度はどんな新しい道を作るのか 分からないのです。

 「先生ごっこ」 は違います。節目々々で 逆に 間違う可能性を見つけて 「拾って」 行くのです。
 先生は 「あっちへ行く迷子はいないかな」・「こっちへ行く迷子はいないかな」 と見渡しながら、間違う可能性を 捨てず 集めて進みます。そして 「あっちはあんな場合に進む道だよ」・「こっちはこんなふうに 行き止まりになっちゃうよ」 と くり返し説明しながら 確認させて行きます。このサイトの トップページ中段に記載したように 「瞬間 いくつものまちがいを受け容れて」 行くのです。 出来上がった道は 一本道ではありません(図3)。
 一問終るごとにまた一つ、くもの巣のように道をつなぐ 交差点の案内板が増えてゆきます。どんどん勉強の世界が絡まり・広がり・深まってゆくのです。


 「なぜそうなるのか」 より もっともっと大切なことがあります。 それは、節目々々で
 「なぜその手(方法)を使うのか」 ということです。



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