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散歩 学区の樹木めぐり その7【高松と小松島】PC版 11月中旬 (蝉林館 ぜんりんかん) 《旧地名》を付けました。それぞれ その前に 《仙台市原町小田原》 がつきます。 |
(1) 画面左側の宮町通りから右側の東照宮駅に向かう 梅田川を渡る橋。昔、ここは軽便・けいべん 《仙台鉄道》 の鉄橋だったのです。 |
》 | (2) そしてここ東照宮駅のガードは、その《仙台鉄道》と仙山線とが立体交差する地点でした。初めて知った人も多いでしょう。 |
( でも、どうして真直ぐなのでしょう ? ) 昔は 郊外は人があまり住んでいなかったので、効率よく敷設出来たのです。 ( 人が少ないのに なぜ鉄道が必要だったのでしょう ? ) 人を運ぶと言うより、街に住む人に 高速・大量に物資を供給したのです。その主なものの一つは、何といっても日々生産される野菜などの生鮮食料でした。 ( 郊外には 住む人が少なかったのですから、帰りの下り列車は 空っぽで走らせたのでしょうか ? ) 実は帰りの貨車も、他の物資とともに、野菜を育てるために絶対必要な肥料、これもまた日々生産される 「unchi」 を載せて帰ったのだそうです。 |
学校で習う「炭素の循環」もさることながら、こうして もっと基本的な「窒素の循環」(生命体を造るタンパク質の素の循環)が成立していたのです。 物資の高速大量輸送が主な目的なので、今のような快適な旅客車両は必要ありません。それで創成期には 今よりレール間隔が狭く(したがって車体も小さい) 敷設も保守もしやすい「軽便鉄道」が造られたのです。 仙台の軽便 《仙台鉄道》 と 「肥料」 の関係は詳しく分かりません。 街なかの北仙台付近から東へ進み(上杉編の写真4を参照)、宮町通りを横切り、梅田川を越え、ここ東照宮で仙山線と立体交差して急カーブし、吉岡・中新田方面へと日々物資を載せて 活発に行き来していたのです。ちなみに 軽便の東照宮駅は宮町通りの西側角。ホームは線路の北側だったようです。 |
(3) そしてこの、小松島小学校の西側の小道こそ 進路を北に変えた軽便が 一路 中新田に向かう軌道だったのです。 |
》 | (4) ここまでは 旧地名 《宝蔵院・ほうぞういん》 〜 《楢木下・ならのきした》。 途中 きれいな植込みのお宅がありました。 |
》 | (6) 画面左の小学校は旧地名 《露無・つゆなし》。 右手が 《雷神》。やがて 急な坂を登ると両側とも 《高松上・かみ》 。 |
(7) 道路右側の万寿寺。この辺りの歴史の話には、何度もこのお寺の名が出てきます。 |
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(9) 右へカーブする外側の角のきれいなお宅。実は蝉林舎が出来た時、こちらから沢山の植木を頂戴しました。開塾を祝って、はるばる運んで植えて下さいました。 |
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》 | (12) このあたりは旧地名 《新堤・しんつつみ》 か。カメラが背にしているのは一段下の 《高松》。 一帯は 見るからに暖かそうな南向きの斜面。 |
いちごに限らず 果物の栽培に向くのはやはり南の斜面。近くは山形や福島の盆地、遠くは紀伊半島や四国、どこでもそうです。 《高松》 も絶好の南の斜面。 蝉林舎から 真正面の高松の方向に、昔は (高い建物が無かったので) 遠く 「いちご園」 が望めたそうです。いちご園ではお客さんが実を摘み、その場でお砂糖と牛乳をかけて食べたのだそうです。 |
もちろん今はありませんが、そんな辺りを歩きました。一帯が いちご畑だったのかも知れません。 ちなみに、今のようなプラスチックのケースは無かったので、果物屋さんではみな 板で作った箱に詰めていました。いちご用は大きめの弁当箱といった感じの 平べったい箱でした。使い終わった箱板は 風呂や台所で燃料にし、工作にも使ったことがあります。 |
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(15) 近くに寄ってみると、風が吹くたびに カタコトカタコト良い音が響きます。竹で作った 「けん玉」 を 「チャカボコ」 と言うのをしってますか? そのチャカボコのような楽しい音色です。 |
》 | (16) ここからずうっと上まで南向きの斜面が続きます。蝉林舎から 遥かに見えたという 「いちご園」 はこのあたりだったのでしょうか。 |
(17) 東の 二の森に向かって歩きながら、左手の 《新堤》 へ登る道を見上げます。 |
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北仙台から 台原を経て、高松、さらに二の森へと続くこの丘陵地帯は、いつ見ても どこを見上げても、暖かそうで懐かしさを感じます。 そもそも連続している地形なのかどうか。下の梅田川と並行しているだけに、どんな成り立ちなのか とても気になります。 いつか調べてみたいものです。 このページのトップに戻る 散歩のもくじに戻る |